進路に迷うときは必ずやってきますが、進路選択の際は、その学校で受けられる教育の分野を見るべきです。
様々な分野に対応した学校だったとしても、よほど大きな学校を除けば得意分野が絞られているのが普通です。迷ったときは大抵の場合は自分好みの分野を選択しておけば間違いありません。
好きこそものの上手なれ、ということわざにあるように、学習効果は自分の興味ある分野のほうが高まります。高校生または大学生でも大学院生でも平日の殆どの時間を学校で教育を受けるのに費やすことになります。分野選択を間違えてしまうと、多大な時間が無駄になりますから要注意です。
好む分野が無いという人は、就職を意識して分野を選ぶのもいいでしょう。教育というのは優れた人材を育てるためにやるものですが、たとえ素晴らしい教育を受けて優れた人材になったとしても、就職先が決まらなくては駄目です。
時代によっても流行は変わりますが、工業分野、医療分野、商業分野などそれぞれの産業との結びつきが強くて、就職に有利です。分野選びと同時にどれくらいの期間、教育を受けるべきかどうかを考える人も多いでしょう。
高校卒業で就職する道もあれば、専門学校卒、短大卒、大卒、院卒で就職するという道もあります。長い期間、ひとつの分野に的を絞って教育を受けた人ほど、高い専門性を持つことができますから、高い収入を目指しやすいです。
一方で、早くに教育期間を終了し、社会の方に進出した人のほうが実務の分野のスキルが身につきやすい面もあります。一概に期間の長いほうが良いのか、短いことが良いと言えるものではありません。それに、教育を受けるのにはどの分野でもコストがかかります。やりたい職業に必要な専門性、コストなど総合的に考えて判断することをお勧めします。
最後に、どのような教育をどんな分野で習いどれだけの期間に渡って受けるにしても、一貫性は大切です。
頻繁に分野を変更したりせず、ひとつの分野を突き詰めたほうが専門性を身につけやすく、高い収入でやりがいのある職業に就けます。分野が自分に合わなければ切り替えればいいなどと軽く考えず、時間を惜しまずに分野選択をしましょう。