小学入学は子育ての一区切りとも言えます。子どもがようやく小学校へ入学をし、親の手を離れてくれた事に、ほっとしたという親は多いものです。
保育園や幼稚園に行かせている時間以外は、かなりの時間を子どもの教育に割かなければならないという状態は、親御さんは大きな負担にもなると思います。
学校教育というのは、子どもが家庭で教わってきた事とは一線を画した多くの事を学習する機会とも言えます。しかし、学校へ入学したとはいえ、家庭教育の必要性がないわけではありません。
子供たちは、学校での教育を受ける事により、いろんな価値観と出会います。それまでの親と自分だけの世界とは、180度異なる世界です。
児童たちの柔軟な脳ミソは、それらの変化を全身で受け止め理解しようとしますが、彼らの乏しい知識の中では、どうやって受け止めて、どう解釈すれば良いのかわからないという出来事も増加していくのです。
そのような時に必要不可欠なのが、家庭での親の教えでしょう。これまでの自分の考え方を真っ向から否定されるような経験をした場合に、その体験の受け止め方がわからない子どもは、そこで立ち止まってしまいます。
そして、ポッキリ折れてしまうのです。駄目なものは駄目として、受け入れるという事、すべてを完全に受けとめなくても良い事を教える事ができるのは、親だけです。
学校では、子供達それぞれが持つ個性をそのまま受け入れて伸ばすという事は、難しいケースがあります。大人が管理しやすいからという理由で、皆が同じように考え行動する事をよしとする側面があるのです。
もちろん、社会で生活していく為には、人と同調し同じように動くという事が必要な事もあります。とはいえ、それだけでは、子供達が持つ個性は失われてしまうのです。
子供達をそのままの状態で良いのだと、その存在を認めてあげられるのは、親だけです。子供が、新しい考え方について理解しつつ、その中で自分をアピールする事が出来るように導ければ、家庭教育における現代的な意味だと言えるでしょう。